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花匂う

山本周五郎/著

693円(税込)

発売日:1983/04/27

  • 文庫
  • 電子書籍あり

愛か、友情か。幼馴染と親友との三角関係を描いた表題作など、人生の機微を描く名品十一篇。

幼なじみの多津が嫁ぐ相手には隠し子がいる。それを教えてあげようとして初めて、直弥は自分が多津をずっと愛していたのだと気づく。そうであるからには隠し子のことは告げるわけにはいかない。中傷になるから……。その後の二人のたどる歳月を通し、人生の深い味わいを感動的に語りかけた「花匂う」。ほかに「矢押の樋」「愚鈍物語」「椿説女嫌い」「蘭」「渡の求婚」など全11編を収める。

目次
宗太兄弟の悲劇
秋風不帰
矢押の樋
愚鈍物語
明暗嫁問答
椿説女嫌い
花匂う

渡の求婚
出来ていた青
酒・盃・徳利
 解説 木村久邇典

書誌情報

読み仮名 ハナニオウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-113443-7
C-CODE 0193
整理番号 や-2-42
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 693円
電子書籍 価格 572円
電子書籍 配信開始日 2008/05/01

著者プロフィール

山本周五郎

ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

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