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複合汚染
1,100円(税込)
発売日:1979/05/29
- 文庫
- 電子書籍あり
有吉佐和子が目撃した「不都合な真実」毒性物質がもたらす、環境汚染の実態。
工業廃液や合成洗剤で河川は汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく……。毒性物質の複合がもたらす汚染の実態は、現代科学をもってしても解明できない。おそるべき環境汚染を食い止めることは出来るのか? 小説家の直感と広汎な調査により、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた衝撃の問題作!
書誌情報
読み仮名 | フクゴウオセン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 624ページ |
ISBN | 978-4-10-113212-9 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | あ-5-12 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 1,100円 |
電子書籍 価格 | 924円 |
電子書籍 配信開始日 | 2014/02/07 |
作家自作を語る
【収録時期】上巻1975(昭和50)年4月、下巻1975(昭和50)年7月
著者プロフィール
有吉佐和子
アリヨシ・サワコ
(1931-1984)和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、紀州を舞台にした年代記『紀ノ川』『有田川』『日高川』の三部作、一外科医のために献身する嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老年問題の先鞭をつけた『恍惚の人』、公害問題を取り上げて世評を博した『複合汚染』など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた。
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