
R62号の発明・鉛の卵
825円(税込)
発売日:1974/08/27
- 文庫
- 電子書籍あり
いま、時代はやっと安部公房に追いついた。人間と機械、どっちがエラい? 世界的前衛作家が遺した21世紀の黙示録。
会社を首にされ、生きたまま自分の「死体」を売ってロボットにされてしまった機械技師が、人間を酷使する機械を発明して人間に復讐する「R62号の発明」、冬眠器の故障で80万年後に目を覚ました男の行動を通して現代を諷刺した先駆的SF作品「鉛の卵」、ほか「変形の記録」「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」など、昭和30年前後の、思想的、方法的冒険にみちた作品12編を収録する。
目次
R62号の発明
パニック
犬
変形の記録
死んだ娘が歌った
盲腸
棒
人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち
鍵
耳の値段
鏡と呼子
鉛の卵
パニック
犬
変形の記録
死んだ娘が歌った
盲腸
棒
人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち
鍵
耳の値段
鏡と呼子
鉛の卵
解説 渡辺広士
書誌情報
読み仮名 | アール62ゴウノハツメイナマリノタマゴ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 368ページ |
ISBN | 978-4-10-112109-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | あ-4-9 |
ジャンル | 文学賞受賞作家 |
定価 | 825円 |
電子書籍 価格 | 781円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/03/07 |
著者プロフィール
安部公房
アベ・コウボウ
(1924-1993)東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた。
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