二つの祖国〔四〕
935円(税込)
発売日:2009/09/14
- 文庫
- 電子書籍あり
命をなげうって探し求めた真の祖国。その旅路の果てに待つものは――。日系米人が背負った十字架を、徹底した取材で描ききった一大叙事詩の幕が下りる。
極東国際軍事裁判の苛烈な攻防戦も終盤を迎え、焦土の日本に判決の下る日も近い。勝者が敗者を裁く一方的な展開に、言語調整官として法廷に臨む賢治は、二つの祖国の暗い狭間で煩悶する。そして唯一の慰めであった梛子の体に、いつしか原爆の不気味な影が忍び寄る……。祖国とは何か。日系米人の背負った重い十字架を、徹底的な取材により描ききった壮大な叙事詩の幕が下りる。
目次
十八章 仮面の法廷
十九章 トージョー
二十章 ノー・モア
二十一章 デス・バイ・ハンギング
二十二章 グッ・バイ
十九章 トージョー
二十章 ノー・モア
二十一章 デス・バイ・ハンギング
二十二章 グッ・バイ
あとがき
取材協力者
主要参考文献一覧
解説 権田萬治
取材協力者
主要参考文献一覧
解説 権田萬治
書誌情報
読み仮名 | フタツノソコク04 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 560ページ |
ISBN | 978-4-10-110448-5 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | や-5-48 |
ジャンル | 文学賞受賞作家 |
定価 | 935円 |
電子書籍 価格 | 825円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/02/24 |
著者プロフィール
山崎豊子
ヤマサキ・トヨコ
(1924-2013)大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013(平成 25)年に逝去。
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