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浅草博徒一代―アウトローが見た日本の闇―

佐賀純一/著

737円(税込)

発売日:2004/07/28

  • 文庫

時代は大正から昭和。移りゆく世相を背景に、浅草一帯に勢力を張った博徒が物語る愛と波乱の生涯。15歳で女を追って上京し、やくざの道に入った男が歩んだアウトロー人生。官憲の目を盗んで滑るもうろう船、足尾銅山の大反乱、恋と駆け落ち、中国国境の兵役と脱走計画、そして大空襲と艦砲射撃下の博打……。関東大震災と二度の戦争をくぐり抜けた男が見た知られざる「日本の闇」。

目次
まえがき

〈第一章〉
お佳
深川
横根
もうろう船
レンガ屋の清ちゃん
足尾爆破
猿の金
出羽屋見習い
反抗罪
熊蔵
〈第二章〉
シャケの頭
着物の兵隊
重営倉
アレキサンドリア
駆落ち
〈第三章〉
出刃
こんにゃく踊り
特級の囚人
カレーライス
橋場大尉
金の流れと義理の世は
お勢
〈第四章〉
豚と艦砲射撃
浜の真砂
雪の網走
匪賊と観音
なつかしいひと
あとがき
文庫版あとがき
解説 菅野ヘッケル

書誌情報

読み仮名 アサクサバクトイチダイアウトローガミタニホンノヤミ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 432ページ
ISBN 978-4-10-107521-1
C-CODE 0123
整理番号 さ-56-1
ジャンル 文芸作品、ノンフィクション、歴史・地理
定価 737円

著者プロフィール

佐賀純一

サガ・ジュンイチ

1941(昭和16)年茨城県生れ。慶應義塾大学医学部卒。国立栃木病院、ハワイ・クワキニ病院勤務を経て、現在土浦市で開業。1989(平成元)年、『絵と伝聞 土浦の里』で第一回日本私家本図書館賞。その英語版『Memories of Silk and Straw』はサントリー地域文化賞、国際出版文化賞、外国人記者クラブ最優秀図書賞を受賞、独語・仏語・ポーランド語版も出版され、欧米などで日本研究のテキストとして使われている。『元年者たち』『氷雪のバイカル』『霞ヶ浦風土記』『小説 蛭子 古事記より』『古事記 変容する神々』ほか多数の著書がある。

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