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或る女

有島武郎/著

1,045円(税込)

発売日:1995/05/16

  • 文庫

超・肉食系女子の狂気! 愛に生きたその結末とは――リアリズム文学の最高傑作。

美貌で才気溢れる早月(さつき)葉子は、従軍記者として名をはせた詩人・木部と恋愛結婚するが、2カ月で離婚。その後、婚約者・木村の待つアメリカへと渡る船中で、事務長・倉地のたくましい魅力の虜となり、そのまま帰国してしまう。個性を抑圧する社会道徳に反抗し、不羈(ふき)奔放に生き通そうとして、むなしく敗れた一人の女性の激情と運命を描きつくした、リアリズム文学の最高傑作のひとつ。

目次
前編
後編
注解 江藤太助 中島美奈子
解説 加賀乙彦

書誌情報

読み仮名 アルオンナ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 752ページ
ISBN 978-4-10-104205-3
C-CODE 0193
整理番号 あ-2-5
ジャンル 文芸作品
定価 1,045円

著者プロフィール

有島武郎

アリシマ・タケオ

(1878-1923)明治11年、東京生れ。札幌農学校卒業後、3年間アメリカに留学。帰国後、母校の英語教師となる。明治43年、創刊された雑誌「白樺」の同人となり、文学活動をはじめる。大正5年、妻と父の死を機に、本格的な創作活動にはいり、『カインの末裔』『小さき者へ』『生れ出づる悩み』などを次々に発表。大正8年には改稿をかさねた『或る女』を完成するが、第1次世界大戦後の社会運動の波に内的動揺をきたし、大正11年、有島農場を解放。大正12年、波多野秋子と共に自殺。

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