第16回受賞作品
受賞の言葉
大賞・読者賞受賞

「アクロス・ザ・ユニバース」
白尾悠(しらお・はるか)
神奈川生まれ東京育ち。米国の大学を卒業後帰国し、外資系映画関連会社などを経て、現在はフリーのデジタルコンテンツ・プロデューサー/マーケター。
受賞の言葉
「誰か」様へ
人生は短く、死ぬまでに読める小説の数は限られている。だからつまらない小説を読めば時間を返せと思い、時間を忘れるほど面白い小説に出会うと人生が少し豊かになったと思う。人様の小説時間を無駄にするくらいなら、私など書かない方がいい。そうは思っても、止められなかった。賞に応募して読まれる悦びまで知ってしまうと、「読者も十人十色。面白がってくれる誰かがいる限り書いてもいいはず」と自分に免罪符を与えて書いてきた。そうしてできた作品が、今回身に余る評価を頂いた。拙作を読み、面白いと選んでくださった「誰か」様、ありがとうございます。あなたがくれたチャンスを離さず、願わくはもう一度小説を通じてお会いできるように、書き続けます。