先日中央線 大久保から高尾まで駅の撮影にでかけました。結局2日間を費やしました。中央線沿線は仕事の関連や友人が何人も住んでいる(た)ので、昔からしばしば乗る機会があります。
そして昔から時々話題になるのが、高円寺と阿佐ヶ谷のホーム風景がそっくりで、しばしば間違えて降りてしまったという笑い話です。西荻窪も両駅にそっくりですが、離れているので誤下車の話は聞いたことがありません。
阿佐ヶ谷に住んでいる同僚の女性に聞いてみると、ボンヤリしていると今でも間違えるとのこと。階段正面にある広告看板で気づくそうです。(この人元々ボンヤリ系ではありますが)。
中央線のこの辺りはほぼ直線なので、高架駅をつくるとどうしても似てしまいます。それでも複々線から40年以上が経過して、バリアフリーやリニューアルの工事などで、階段付近や改札周りなどに違いが出てきてはいます。
三鷹から先は久しぶりでした。高架になってからも何度か乗車しているはずですが、いずれも夜間の混雑時間帯で駅をじっくり見ることはありませんでした。武蔵境、東小金井、武蔵小金井の3駅を見て驚きました。そっくりとは言いませんが、よく似ています。加えて東と武蔵の「小金井」です。誤下車は必定でしょう。
▲武蔵境
▲東小金井
▲武蔵小金井
景色が見えない地下鉄の場合は、乗客もそれなりの緊張感を持って乗っています。それに地下鉄駅は駅名標の数が地上駅の数倍もあります。首を2回振るだけで、だいたい駅名が目に入るようになっています。また元新玉川線(現田園都市線)の池尻大橋〜用賀間は壁のタイルの色を変えて認識し易いようにしています。
武蔵境、東小金井、武蔵小金井の外観はホームを大きな壁で囲むデザインになっていました。これはJR東日本八王子支社仕様とでもいうのでしょうか、やはり最近高架化で新しくなった南武線矢野口、稲城長沼、南多摩も同じようなデザインです。
▲(左)武蔵境(右)東小金井
▲(左)武蔵小金井(右)矢野口
▲(左)稲城長沼(右)南多摩
同じようなデザインは面白くない、と言うのは陳腐な批評でしょう。もう少し長い目で見ると、平成20年代にリニューアルされた駅として50年後には評価される可能性もあるかもしれません。それは「特急ビヤダル」さんが昭和50年代に撮影された青梅線の駅舎写真を見て、青梅鉄道の「茶目っ気」を感じたように、後世になんらかのメッセージを伝えないとは断言できません。
「ふだん使わないヤツがつべこべ言うな」と言われそうなので、これぐらいにしておきます。
編集部 田中比呂之(ひろし)