今月14日の「悠悠自鉄」で相模線の旅を取り上げましたが、昨日「特急ビヤダル」さんが相模線のいくつかの駅の写真をアップされましたので、私の写真と並べてご紹介させていただきたいと思います。
「特急ビヤダル」さんの撮影された日付は昭和59年と昭和60年です。相模線の電化が平成3年ですから、電化前の写真ということになります。一昨日アップされた幌内線駅舎の写真もかなり渋い駅舎ばかりで、強いこだわりを感じますね。相模線関連では廃止された西寒川駅もアップされています。
さて昨日アップされたのは、北側から南橋本、上溝、番田、原当麻の4駅です。この4駅は昭和6年厚木~橋本間開通時の駅舎です。
南橋本の現在の駅舎は、平成18年に落成したガラス張りの橋上駅舎。それまでは線路の西側に駅舎がありました。それが「特急ビヤダル」さんの写真。大変身ですね。
▲(左)投稿:特急ビヤダルさん 昭和60年撮影(右)平成26年撮影
上溝はホームから丹沢が見渡せる眺めのよい駅です。現在流行のガラスとコンクリートの駅になっています。昭和60年当時の駅舎は、木造の小さな駅舎でした。余談ですが、駅舎の写真には必ずと言って良いほど、飲み物の自販機が写っていますね。「特急ビヤダル」さんの写真にも旧式の自販機が写っています。各時代の駅舎の写真が揃ってくると、自販機の形状の変化が分かって面白いかも知れません。
▲(左)投稿:特急ビヤダルさん 昭和59年撮影(右)平成26年撮影
番田駅駅舎は改装中でした。ホームへは階段のないエレベータ跨線橋も設置されて、バリアフリー化もされていました。駅舎の「建物財産標」には昭和16年4月29日の日付がありましたが、これは昭和6年の間違いではないでしょうか。改装中ということで、当分この昭和初期の建物が延命されて使用されるようです。
▲(左上)投稿:特急ビヤダルさん 昭和59年撮影(右上)平成26年撮影
(左下)奥にエレベーター跨線橋が見える(右下)建物財産標
原当麻は平成3年に改築され、現在の大柄な駅舎になりました。東口階段下には、改築前の構内写真とともに記念碑が立っていました。特に語ることはないのですが、最初に紹介した南橋本の改築が平成18年で、駅舎新築デザインのトレンドは明らかに変化しています。
▲(左)投稿:ビヤダルさん 昭和59年撮影(右)平成26年撮影
故きを温ね、新しき駅を知る旅は楽しいものです。「特急ビヤダル」さん、ありがとうございました。
編集部 田中比呂之(ひろし)