鉄道ファンのマナーの悪さをマスコミが誇大に喧伝することが、しばしばありますが、昨日(13日)横浜駅で見た一瞬の光景に凍りつきました。これは自殺行為です。
状況を説明しますと、秋田行きの臨時列車「おが」が横浜駅下りホーム6番線に停車中でした。私は新宿湘南ライン平塚行きに乗って横浜で下車。19時33分着でした。ホームに降りて、西口駅ビルがほぼなくなって駅前が見通せるようになっている姿を撮影していました。するとどこからか怒号が聞こえてきました。悲鳴のようにも聞こえたので、線路に人が落ちたのかと思いました。
東海道下りホームを見ると、同好の人々が群がっているのが見えました。横須賀ホームの東京より先端に行くとそこにも何人か撮影している人がいました。高校生か中学生ぐらいの男の子に「あれ何?」と聞くと、臨時のブルートレインだと教えてくれました。EF81の先頭部分が見えます。東海道上りホームにも人だかりができています。発車は19時51分だということもその男の子は教えてくれました。
▲横浜駅下り6番線に停車中の「おが」
多少時間があるので、横須賀ホームを大船寄りに歩き、ブルートレインの後ろ姿を見に行きました。途中EF81-81ということも確認しました(因みにこれはお召し機だそうです)。後ろにはEF65がついていました。機関車を両端につけることで、機回しをしなくて済むようにしているのですね。
▲後ろにはEF65-1102
発車時間が迫ってきたので、また東京寄りに戻りながら、ファンの群がる姿を撮影しました。その時、あり得ない光景が目に飛び込んできたのです。時計を見ると19時50分。発車1分前です。
「危ない!」
声が出てしまいました。軽率すぎるその大胆な行為にゾッとしました。あまりのことに2枚目、3枚目の写真を取り損ねました。彼は何をしようとしたのでしょう。
▲機関車と客車の間に男がいる!
列車はほぼ定刻に発車していきました。何事もなくてホッとしました。鉄道の日にこのような記事をアップするのは遺憾ですが、同じ鉄道ファンとして看過できない行為を目撃したので、ブログの休日にもかかわらず筆を執りました。
▲秋田に向けて横浜を後にする「おが」
編集部 田中比呂之(ひろし)