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「1等車=イ」を50年ぶりに復活させた「ななつ星」

790237.jpg 今日、午前中「ななつ星in九州」のお披露目がJR九州小倉総合車両センターでありました。すでにニュースなどでその様子をご覧になった方も多いかと思います。9時半ごろからセレモニーが始まりました。すでに30度を超え、直射日光を浴びながら、唐池社長と水戸岡鋭治氏の挨拶を聞き、その後除幕です。汗だくでカメラのファインダーが曇ります。

 seven-0.JPGDF200の「ななつ星」顔
 機関車と客車7両にはこれまで黒いラッピングが施されていましたが、きょうそのベールを脱ぎ、マジョーラの高貴な姿を現しました。磨き上げられた車体に、ヘルメット姿の自分が映って、ギョッとしました。
 今日のお披露目で私がもっとも知りたかったのが、客車の形式でした。7月22日のこのブログで触れましたが、これだけ豪華な車両であれば、「イ」を復活を期待したい、と書きました。真っ先に客車の形式を確認しました。seven-7.JPGマイネ77
 マイ77-7001、マシフ77-7002、マイネ77-7003、マイネ77-7004、マイネ77-7005、マイネ77-7006、マイネフ77-7007。機関車はDF200-7000です。
 製造会社のどなたかの提案だということを聞きました。ふつうに「2等車=ロ」を使用する案もあったそうです。「ロ」ではこの豪華さにふさわしくありません。やはりななつ星には「イ」が似合います。昭和35年に等級の見直しで「イ」が消滅して以来ですから、50年以上の時を経て復活したわけです。
 これまで様々な「常識」に挑戦してきた水戸岡氏とJR九州ですが、ここでも常識を覆してくれました。形式ひとつでもこだわる姿勢に、このプロジェクトにかける意気込みを感じますし、そのことに素直に敬意を表したいと思います。

seven-1.JPGseven-6.JPG100人以上の報道関係者が集まった(左) やっとベールを脱いだ「ななつ星」(右)
seven-4.JPGseven-2.JPG壁も天井も木(左) 1号車の前に立つクルー(右)
seven-3.JPG1号車ラウンジカーの大窓
取材協力:JR九州

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年09月13日   九州・沖縄   タグ : ななつ星

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