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第49回 新潮新人賞

主催:新潮社 発表誌:「新潮」

 第49回 新潮新人賞 受賞作品

蛇沼

佐藤厚志

百年泥

石井遊佳

受賞作品、各選考委員の選評については、2017年10月7日発売の「新潮」11月号にて掲載いたします。

受賞の言葉

《受賞作》
蛇沼/佐藤厚志

【略歴】(さとう・あつし)
1982年2月宮城県仙台市生。35歳。東北学院大学卒業。書店員。仙台市在住。

【受賞の言葉】
 切実な思いでこの小説を書きました。この度は大変な賞をいただき、誰かに読んでもらえる機会を得たのは無上の喜びです。同時に大きな責任を感じております。小説は、それを読んだひとの数だけその世界が現れ、それぞれが違ったものを小説から受け取ります。今作がどのように読まれるのか非常に楽しみです。これからはプロとして生きていけるように気概を持って挑んでいきたいと思います。

[→受賞者インタビュー 答えのない問いの中で/佐藤厚志]


《受賞作》
百年泥/石井遊佳

【略歴】(いしい・ゆうか)
1963年11月大阪府枚方市生。53歳。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。日本語教師。インド、タミルナードゥ州チェンナイ市在住。

【受賞の言葉】
 自分に備わった〈中途半端〉カルマのため、何かを長く続けた覚えがない。曲がりなりにも続けられたのは書く事だけ、これもカルマだろう。ところで今回日本帰国中に受賞の報に接し、チェンナイに戻ると毎日通ってたアダイヤール川の橋の歩道が工事で無期限通行禁止になっていた。現在川べりの、車やバイクが疾駆し腐敗臭漂うゴミてんこ盛りの道を毎日口呼吸で、命がけで会社へ通う。まったくインドは人を安心させない場所だ。

[→受賞者インタビュー インドから“けったいな”小説を目指して/石井遊佳]

 第49回 新潮新人賞 候補作品

カバのアクビ 宮川朔
だれでもいい 川瀬章太
蛇沼 佐藤厚志
百年泥 石井遊佳
デラシネ 中村大輔

選考委員

過去の受賞作品

新潮社刊行の受賞作品

受賞発表誌