『99人の最終電車』は、ハイパーテキスト小説です。それが具体的に どういうことかというと、「最初のページ」や「最後のページ」のない 小説だということです。 『99人の最終電車』は地下鉄銀座線を舞台にした小説です。その電車 には、多くの人たちが、それぞれの事情で乗り合わせています。当然、 各人にとって「主人公」は自分に他なりません。そこで、この作品では、 作中の各人物が「自分自身の視点」をもっています。読者であるあなた は、そうした各登場人物の視点を自由に切り替えながら、この作品を読 み進むことができるのです。 ある人物は、恋人とのひとときを車中で過ごすかもしれませんし、ま たある人物は、誘拐されたわが子の身代金をたずさえ、不安に苛まれな がら車中にいるのかもしれません。このことからもお分かりのように、 あなたがどの人物の視点を選ぶかによって、この車中で起こる出来事は、 ラブストーリーにもなり、推理小説にもなり、また、他のいろいろなジ ャンルの小説にもなり得るのです。 時間や空間、そして見るものの視線すら、自由に渡り歩くことができ る。これがハイパーテキスト小説『99人の最終電車』です! この作品は便宜上、時間的な起点である「23:56 浅草駅」をスターテ ィングページとしています。ですが、もちろんどこからお読みいただく こともできます。「作品を読む」を選択された後、いきなり図版が表示 されることに驚かれる方もいらっしゃるでしょうが、これがハイパーテ キストを読み進む上での目次ともいうべきインデックスページになりま す(下図参照)。 銀座線の路線図や、車内・ホームの見取り図の体裁を持ったインデッ クスページから、あなたの読みたい時間、場所を選ぶことができます。 また、登場人物を一覧表示した人物インデックスから、好きな人物につ いて読み進むこともできます。文中に現れる、他の登場人物操作はそれ ぞれマウスでクリックするだけです! |
メインインデックス画面。ご使用のブラウザによって多少の違いがあります。 路線図や車内(ホーム)見取り図で、興味のあるポイントをクリックすれば、 別のインデックスや小説本文の表示に切り替わります。また、見取り図左側 の時間・場所表示の左右にある矢印をクリックすることで、時間や場所を移 動することもできます。この他に、登場人物をリストアップした人物インデ ックスも用意されています。 |
本作品は、現在広く使われているNetscape Navigator (Ver3.0以降)、 Microsoft InternetExplorer (4.0J以降)での動作確認を行っています。 |